電力自由化に関するキャリア連動について
勢いのある通信事業者
電力自由化によって新規参入が認められ、新しい電力会社が次々と誕生しています。
他業種からの参入も相次いでおり、特に携帯電話を中心に取り扱う通信事業者各社が電力自由化と共に電力事業に乗り出しています。
電気事業と通信事業は畑違いとは言え、販売形態や社会的に重要なインフラを扱う事業として性格は非常に近いとされており、通信キャリア各社は積極的にサービス展開を行っています。
電力事業はインフラを提供する事業であり、電気の質は問題とはならないためサービスや料金プランが大きなカギとなっています。
私たち消費者も、通信キャリアがどのようなサービスを提供してくれるのか知っておく必要があります。
セット割引やポイント還元も
通信キャリアが新電力会社として電力事業に参入するにあたってもっとも大きな恩恵が受けられるのが、携帯電話契約とのセット割引とされています。
ほとんどの方が大手通信キャリアであるdocomo、SoftBank、auのいずれかと携帯電話契約を結んでおり、その携帯電話と同じ通信キャリア系列もしくは提携している電力会社と電力供給契約を結ぶことでお得な料金プランを選択出来ると予定されています。
また、通信キャリアは各社が共通ポイントを導入しており、docomoはdポイント、SoftBankはTポイント、auはau walletポイントといった各ポイント還元を受けることも出来るとされています。
このように電力自由化によってセット割引やポイント還元と併せてお得に電力会社を選ぶことが出来るようになります。
契約期間の縛りに注意!
通信キャリアは、これまで携帯電話の契約において契約期間の縛りを設けてきました。
「2年縛り」という言葉が一般的に知られていますが、これは契約後最低でも2年間契約を継続しないと違約金が発生する仕組みであり、そう簡単に他社へ乗り換えることが出来ないようになっていました。
新電力会社においても、この契約期間に関する縛りを設ける動きがスタートしており、一度契約したら簡単には他社に乗り換えることは出来なくなります。
「携帯電話を他社に変えたいけど、電力契約も締結しているから違約金の関係上乗り換えられない」といった自体も今後発生すると言われています。
契約前に、条件をしっかり確認した上で電力会社を選んでいきましょう。